俳優の渡瀬恒彦さんが死去 胆のうがんで闘病
2017/03/16 05:50
俳優の渡瀬恒彦さんが亡くなりました。72歳でした。 渡瀬さんはおととしに体調不良を訴え、その後、胆のうがんを公表して闘病中でした。
渡瀬さんは1969年に東映に入社し、数多くのアクション映画や時代劇、刑事もののテレビドラマに出演したほか、「南極物語」などの話題作に出演して日本を代表する俳優として幅広く活躍しました。兄は俳優の渡哲也さん(75)で、兄弟で名優として知られています。
参照元 : テレ朝ニュース
渡瀬恒彦が亡くなってしまった…『相棒』より断然面白い『警視庁9係』はどうなっちゃうのか
2017.03.16
俳優の渡瀬恒彦が亡くなった。訃報を知ったとき、思わず声を上げてしまった。私の大好きなシリーズモノ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)はどうなるんだ……。正直、『相棒』や『ドクターX』(共にテレ朝系)よりも面白かったと思っている。『タクシードライバーの推理日誌』(同)も大好きだったけれど、連ドラとしては9係、渡瀬といえば9係なのである。
渡瀬恒彦の素晴らしいところは、2時間モノを主軸とした、控えめで地道な俳優人生を送ったところだと思う。ド派手に太陽の光を浴びて輝くスター街道をよしとする石原軍団とは異なり、渡瀬は月の光のような存在だった。訃報が流れた16日、テレビ朝日は急遽、「追悼・渡瀬恒彦」の映像を流した。そこからも伝わってくる、真摯な俳優業への取り組み。涙。合掌。
で、私が懸念しているのは4月から始まる予定の『警視庁捜査一課9係シーズン12』である。1・2話はすでに収録を終えているらしいが、その後は渡瀬の存在をどう表現するのか。9係を観ていない人のために、簡単に解説しておくと、9係は捜査一課のなかでもいわゆる特殊な課である。渡瀬は敏腕刑事なのだが、我が道を行く捜査手法で、組織のなかではどちらかというと鼻つまみ者という役柄だ。
その相棒はイノッチこと井ノ原快彦。渡瀬の娘・中越典子と恋仲なのだが、その恋模様もなかなか前進しないことが9係ファンの間でも話題である。一歩進んで二歩下がるイノッチに、みんなやきもきしてもいる。
さらに、9係の面々には、独身ライフを謳歌し、通信販売が大好きな羽田美智子、羽田に密かな思いを抱きつつ、卑怯と邪気が満タンの津田寛治、飄々と仲間を出し抜くあざとさが軽妙洒脱な吹越満、吹越を諫めつつ認めつつも穏やかなバディの田口浩正。9係の6人は、昨今の刑事ドラマのなかでもかなりバランスのいいチームだったのだ。
熱い正義感とか、仲間を思う気持ちなんて出てこない。お互いに情報を隠したり、出し抜いたり、茶化したり、でもなんとなく事件を解決していく。この9係の係長が渡瀬である。9係メンバーは係長を敬うでもなく、頼るでもなく、適度な距離感と信用を保っている。
絶妙な刑事チームの名作に、渡瀬も体力の限り、最後まで出演を希望したのだろう。その意志を、俳優魂を、9係メンバーが受け継いでくれることだろう。たぶん、4月の9係、私は涙ナシには観られないだろうなぁ。追悼の意を込めて、真剣に9係を楽しもうと思う。
(文=吉田潮/ライター・イラストレーター)
●吉田潮(よしだ・うしお)
ライター・イラストレーター。法政大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。「週刊新潮」(新潮社)で「TVふうーん録」を連載中。東京新聞でコラム「風向計」執筆。著書に『幸せな離婚』(生活文化出版)、『TV大人の視聴』(講談社)などがある。
参照元 : ビジネスジャーナル
2017/03/16 05:50
俳優の渡瀬恒彦さんが亡くなりました。72歳でした。 渡瀬さんはおととしに体調不良を訴え、その後、胆のうがんを公表して闘病中でした。
渡瀬さんは1969年に東映に入社し、数多くのアクション映画や時代劇、刑事もののテレビドラマに出演したほか、「南極物語」などの話題作に出演して日本を代表する俳優として幅広く活躍しました。兄は俳優の渡哲也さん(75)で、兄弟で名優として知られています。
参照元 : テレ朝ニュース
渡瀬恒彦が亡くなってしまった…『相棒』より断然面白い『警視庁9係』はどうなっちゃうのか
2017.03.16
俳優の渡瀬恒彦が亡くなった。訃報を知ったとき、思わず声を上げてしまった。私の大好きなシリーズモノ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)はどうなるんだ……。正直、『相棒』や『ドクターX』(共にテレ朝系)よりも面白かったと思っている。『タクシードライバーの推理日誌』(同)も大好きだったけれど、連ドラとしては9係、渡瀬といえば9係なのである。
渡瀬恒彦の素晴らしいところは、2時間モノを主軸とした、控えめで地道な俳優人生を送ったところだと思う。ド派手に太陽の光を浴びて輝くスター街道をよしとする石原軍団とは異なり、渡瀬は月の光のような存在だった。訃報が流れた16日、テレビ朝日は急遽、「追悼・渡瀬恒彦」の映像を流した。そこからも伝わってくる、真摯な俳優業への取り組み。涙。合掌。
で、私が懸念しているのは4月から始まる予定の『警視庁捜査一課9係シーズン12』である。1・2話はすでに収録を終えているらしいが、その後は渡瀬の存在をどう表現するのか。9係を観ていない人のために、簡単に解説しておくと、9係は捜査一課のなかでもいわゆる特殊な課である。渡瀬は敏腕刑事なのだが、我が道を行く捜査手法で、組織のなかではどちらかというと鼻つまみ者という役柄だ。
その相棒はイノッチこと井ノ原快彦。渡瀬の娘・中越典子と恋仲なのだが、その恋模様もなかなか前進しないことが9係ファンの間でも話題である。一歩進んで二歩下がるイノッチに、みんなやきもきしてもいる。
さらに、9係の面々には、独身ライフを謳歌し、通信販売が大好きな羽田美智子、羽田に密かな思いを抱きつつ、卑怯と邪気が満タンの津田寛治、飄々と仲間を出し抜くあざとさが軽妙洒脱な吹越満、吹越を諫めつつ認めつつも穏やかなバディの田口浩正。9係の6人は、昨今の刑事ドラマのなかでもかなりバランスのいいチームだったのだ。
熱い正義感とか、仲間を思う気持ちなんて出てこない。お互いに情報を隠したり、出し抜いたり、茶化したり、でもなんとなく事件を解決していく。この9係の係長が渡瀬である。9係メンバーは係長を敬うでもなく、頼るでもなく、適度な距離感と信用を保っている。
絶妙な刑事チームの名作に、渡瀬も体力の限り、最後まで出演を希望したのだろう。その意志を、俳優魂を、9係メンバーが受け継いでくれることだろう。たぶん、4月の9係、私は涙ナシには観られないだろうなぁ。追悼の意を込めて、真剣に9係を楽しもうと思う。
(文=吉田潮/ライター・イラストレーター)
●吉田潮(よしだ・うしお)
ライター・イラストレーター。法政大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。「週刊新潮」(新潮社)で「TVふうーん録」を連載中。東京新聞でコラム「風向計」執筆。著書に『幸せな離婚』(生活文化出版)、『TV大人の視聴』(講談社)などがある。
参照元 : ビジネスジャーナル
渡瀬恒彦さんの死去、実兄で俳優の渡哲也さんがコメント「喪失感は何とも言葉になりません」 https://t.co/eT4VlE8ekN #渡瀬恒彦さん pic.twitter.com/h4UaU4NkgV— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年3月16日
渡哲也、弟・渡瀬恒彦さん死去に沈痛 余命1年告知も明かす https://t.co/6rhKdOCZ0H 俳優の渡瀬恒彦さん(享年72)の兄で俳優の渡哲也(75)が16日、所属事務所の石原プロモーションを通じてコメントを発表しました。 pic.twitter.com/pNVwYqmyIl— LINE NEWS (@news_line_me) 2017年3月16日
まだまだ無名だった私の「ため息」そして「おかえりなさい」を『おみやさん』の主題歌として歌わせて頂き、CD紹介まで渡瀬さん自らして下さったこと、本当に光栄で幸せな記憶です。— 柴田淳/レコーディングちゅー (@shibatajun) 2017年3月16日
いつか直接お礼を言いたかった。
渡瀬さん、有難うございました!https://t.co/0eEFDplhBq
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