エイベックスの問題はブラック労働だけじゃない! 金、パワハラ、暴力団を使った恐喝…背景に松浦社長の体質が
2016.12.18
電通女性社員の自殺を端緒として労働に関する問題が注目を集めている昨今だが、そんななか、エイベックス・グループ・ホールディングスが三田労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けていたことが明らかになった。「残業代を適正に払っていない」、「長時間労働をさせている」、「実労働時間を管理していない」といった状況に対して指摘を受けたと報じられている。
エイベックスには今後グループ各社を挙げての労働環境の是正が求められていくことになるわけだが、この展開は予想されていた当然の結果ともいえる。
エイベックス・グループ・ホールディングス代表取締役社長CEOである松浦勝人氏の発言として「仕事が遊びで遊びが仕事」という言葉は有名だが、経済誌「ZAITEN」(財界展望新社)2011年7月号でもすでにこういった労働環境について問題が指摘されていた。
エイベックスは新卒の3〜4割が入社5年で辞めていくといった環境で、特にマネージメント部門に配属される社員は過酷だ。記事ではこのように説明されている。
〈マネージャー業は、タレントの身代わりになって交通違反で出頭したり、不規則な仕事で夜遅くなって車をぶつけて事故に遭いかけるなど、割に合わない仕事だ。マネージャー業では、チーフと若手の2人ひと組になるが、若手のほうはほとんど休みがゼロになるのが一般的である〉
ただ、同社が抱える問題はこういった社員の労働環境に関わるものだけではない。金、パワハラ、果ては暴力団が関わるものまで存在する。
エイベックスに関わるスキャンダル報道でまず真っ先に思い浮かぶのは、株主総会前に財務状態などについて質問状を送ってきた株主の男を松浦氏が自社経営のレストランに呼びつけ、暴力団の男を同席させた状態で「この野郎、埋めてやるぞ」などと脅迫した事件だ。
これは「週刊文春」(文藝春秋)11年6月30日号で報じられている。記事によれば、08年にコンサルティング会社を経営する本原克己氏がエイベックスの株主総会前に質問状を送ったものの、総会が開かれた当日は挙手をしても質問の機会を得られることはなかった。そして後日、本原氏は暴力団組長の男を通して松浦氏から呼びつけられ、エイベックス経営のイタリアンレストランへ向かうことに。そのVIPルームには酒に酔い怒り心頭の松浦氏が部下や暴力団組長とともに待っており、ボディガードの男に「こいつ殺しちゃってよ」と言ったり、「この野郎、埋めてやるぞ」などと脅迫してきたという。本原氏はこれを受けて松浦氏に対し訴訟を起こしている。しかし、芸能界のドン・周防郁雄社長率いるバーニングプロダクションともつながりの深いエイベックスのこの不祥事を後追いするメディアはほとんどなかった。
エイベックスには金にまつわるスキャンダルもある。「週刊文春」10年4月8日号では、LDHが東京国税局からの税務調査を受けて申告漏れを指摘された3億円のうちの一部がエイベックスにわたっていたのではないかとの疑惑が報じられている。
周知の通り、LDHといえばつい先日、「週刊文春」16年11月 3日号で、昨年のレコード大賞を三代目J Soul Brothersに受賞させた見返りとしてバーニングから1億円を請求されていた件が暴かれたが、実はこのレコ大工作では、LDHとは別にエイベックス自体もバーニングに1億円を払っていたという説もある。
松浦氏は、LDHの社長であるHIRO(年内で退任予定)とは横浜市立金沢高等学校の先輩後輩の間柄であり、エイベックス創業前に松浦氏が切り盛りしていた貸しレコード屋の常連として知り合った関係だ。会社名の「LDH」は松浦氏が名付けたもので、彼自身LDHの取締役会長も兼務していた。
そんなLDHといえば、3億円申告漏れやレコード大賞1億円買収騒動の他にもひどいスキャンダルを抱えている。「週刊文春」16年7月21日号に掲載された、LDH幹部による社員へのパワハラだ。
記事によれば、会食で食べた量が多いというだけで副社長と専務が運転手の男を怒鳴りつけて道ばたで土下座をさせていたという。LDHにとってこういった体育会系イジメは日常茶飯事とのことで、社員に買いに行かせたiPhoneケースが気に食わないというだけで自主退職に追い込んだり、腋が臭いと言いがかりをつけて(医師が必要ないと診断したのにも関わらず)手術を強要したり、「食べないとクビだ」と脅してラーメン10杯食べさせたり、丸坊主にさせたり、根性焼きを入れたりといった、まるでヤンキーのような振る舞いが公然と行われていたという。またこの他にも、過労死ラインの80時間を軽々と越えた220時間もの時間外勤務をさせられた元社員の証言もあり、昨年度入社の新入社員は半年足らずで全員辞めたとも報じられていた。
エイベックスまわりにはこんな具合に問題が山積しているが、これらの根っこにはやはり、松浦氏の個人的な資質、コンプライアンス意識の低さがあるとみていいだろう。労基の是正勧告くらいでは、エイベックスの体質はなかなか変わらないのではないだろうか。
(新田 樹)
参照元 : LITERA
2016.12.18
電通女性社員の自殺を端緒として労働に関する問題が注目を集めている昨今だが、そんななか、エイベックス・グループ・ホールディングスが三田労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けていたことが明らかになった。「残業代を適正に払っていない」、「長時間労働をさせている」、「実労働時間を管理していない」といった状況に対して指摘を受けたと報じられている。
エイベックスには今後グループ各社を挙げての労働環境の是正が求められていくことになるわけだが、この展開は予想されていた当然の結果ともいえる。
エイベックス・グループ・ホールディングス代表取締役社長CEOである松浦勝人氏の発言として「仕事が遊びで遊びが仕事」という言葉は有名だが、経済誌「ZAITEN」(財界展望新社)2011年7月号でもすでにこういった労働環境について問題が指摘されていた。
エイベックスは新卒の3〜4割が入社5年で辞めていくといった環境で、特にマネージメント部門に配属される社員は過酷だ。記事ではこのように説明されている。
〈マネージャー業は、タレントの身代わりになって交通違反で出頭したり、不規則な仕事で夜遅くなって車をぶつけて事故に遭いかけるなど、割に合わない仕事だ。マネージャー業では、チーフと若手の2人ひと組になるが、若手のほうはほとんど休みがゼロになるのが一般的である〉
ただ、同社が抱える問題はこういった社員の労働環境に関わるものだけではない。金、パワハラ、果ては暴力団が関わるものまで存在する。
エイベックスに関わるスキャンダル報道でまず真っ先に思い浮かぶのは、株主総会前に財務状態などについて質問状を送ってきた株主の男を松浦氏が自社経営のレストランに呼びつけ、暴力団の男を同席させた状態で「この野郎、埋めてやるぞ」などと脅迫した事件だ。
これは「週刊文春」(文藝春秋)11年6月30日号で報じられている。記事によれば、08年にコンサルティング会社を経営する本原克己氏がエイベックスの株主総会前に質問状を送ったものの、総会が開かれた当日は挙手をしても質問の機会を得られることはなかった。そして後日、本原氏は暴力団組長の男を通して松浦氏から呼びつけられ、エイベックス経営のイタリアンレストランへ向かうことに。そのVIPルームには酒に酔い怒り心頭の松浦氏が部下や暴力団組長とともに待っており、ボディガードの男に「こいつ殺しちゃってよ」と言ったり、「この野郎、埋めてやるぞ」などと脅迫してきたという。本原氏はこれを受けて松浦氏に対し訴訟を起こしている。しかし、芸能界のドン・周防郁雄社長率いるバーニングプロダクションともつながりの深いエイベックスのこの不祥事を後追いするメディアはほとんどなかった。
エイベックスには金にまつわるスキャンダルもある。「週刊文春」10年4月8日号では、LDHが東京国税局からの税務調査を受けて申告漏れを指摘された3億円のうちの一部がエイベックスにわたっていたのではないかとの疑惑が報じられている。
周知の通り、LDHといえばつい先日、「週刊文春」16年11月 3日号で、昨年のレコード大賞を三代目J Soul Brothersに受賞させた見返りとしてバーニングから1億円を請求されていた件が暴かれたが、実はこのレコ大工作では、LDHとは別にエイベックス自体もバーニングに1億円を払っていたという説もある。
松浦氏は、LDHの社長であるHIRO(年内で退任予定)とは横浜市立金沢高等学校の先輩後輩の間柄であり、エイベックス創業前に松浦氏が切り盛りしていた貸しレコード屋の常連として知り合った関係だ。会社名の「LDH」は松浦氏が名付けたもので、彼自身LDHの取締役会長も兼務していた。
そんなLDHといえば、3億円申告漏れやレコード大賞1億円買収騒動の他にもひどいスキャンダルを抱えている。「週刊文春」16年7月21日号に掲載された、LDH幹部による社員へのパワハラだ。
記事によれば、会食で食べた量が多いというだけで副社長と専務が運転手の男を怒鳴りつけて道ばたで土下座をさせていたという。LDHにとってこういった体育会系イジメは日常茶飯事とのことで、社員に買いに行かせたiPhoneケースが気に食わないというだけで自主退職に追い込んだり、腋が臭いと言いがかりをつけて(医師が必要ないと診断したのにも関わらず)手術を強要したり、「食べないとクビだ」と脅してラーメン10杯食べさせたり、丸坊主にさせたり、根性焼きを入れたりといった、まるでヤンキーのような振る舞いが公然と行われていたという。またこの他にも、過労死ラインの80時間を軽々と越えた220時間もの時間外勤務をさせられた元社員の証言もあり、昨年度入社の新入社員は半年足らずで全員辞めたとも報じられていた。
エイベックスまわりにはこんな具合に問題が山積しているが、これらの根っこにはやはり、松浦氏の個人的な資質、コンプライアンス意識の低さがあるとみていいだろう。労基の是正勧告くらいでは、エイベックスの体質はなかなか変わらないのではないだろうか。
(新田 樹)
参照元 : LITERA
エイベックスの問題はブラック労働だけじゃない! https://t.co/JhJOqRgzWF— イルミナティ (@WTH_RisingSun) 2016年12月18日
タレントの身代わりになって交通違反で出頭したり⇒芸能界の佐川急便やんけ
チーフと若手の2人ひと組になるが、若手のほうはほとんど休みがゼロになるのが一般的である⇒芸能界の電通やんけ
0 件のコメント:
コメントを投稿